例のプールの正体と場所は?新宿の有名スタジオの料金や現在を追う
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:正式名称はピースタジオが運営する高級撮影スタジオ「Hanazono Room(旧称:No.93 花園ルーム/現:No.136)」で、新宿御苑至近のマンション最上階に実在する。
- 要点2:ネットミーム化した背景にはグラビアや成人向け作品の定番ロケ地としての定着があり、NHKや民放地上波での露出によって爆発的な認知度を獲得した。
- 要点3:審査と規約をクリアすれば個人による一般利用やコスプレ撮影も可能だが、完全予約制の商用スタジオであり物見遊山の立ち入りは厳禁である。
【正体判明】「例のプール」の正式名称と新宿にある実際の場所
ネット上で長年親しまれている「例のプール」の正式名称は、株式会社ピースタジオが管理・運営する撮影スタジオ「Hanazono Room(ハナゾノルーム)」です。スタジオ事業者のフロアナンバリングにより、かつては「No.93 花園ルーム」として広く認知されていましたが、スタジオの統合やリニューアルを経て、ピースタジオの公式サイト上では「No.136 Hanazono Room」として案内されています。
気になる所在地は、東京都新宿区新宿1丁目の閑静なエリアです。最寄り駅は東京メトロ丸ノ内線の「新宿御苑前駅」から徒歩数分という抜群のアクセスを誇ります。都心の目抜き通りから一本入った通りに建つヴィンテージマンションの最上階(ペントハウスフロア)に位置しており、地上から見上げてもそこにあの有名な屋内プールが存在するとは一見して分かりません。
内部は天高6メートルの開放的なペントハウス構造となっており、リビングやベッドルーム、バーカウンター、大型シャンデリアが配置されたラグジュアリーな洋室仕様です。そしてリビングに隣接する形で、温水循環システムを備えた本物のプールが設置されています。プライベート空間と水辺が直結した極めて特殊な設計は、日本国内でも類を見ない撮影環境を実現しています。

なぜここまで有名になったのか?ネットミーム化の歴史とメディア露出
このプールが「なぜここまで有名になったのか」という疑問の根底には、2000年代以降の映像制作事情とネット掲示板の拡散力があります。もともとはCM、テレビドラマ、映画、グラビア写真集などのロケーション撮影用として営業を開始したスタジオでしたが、都心で水着撮影が天候に左右されず年中行える利便性から、成人向けビデオ(AV)業界で重宝されるロケ地となりました。
その結果、特定のジャンルの作品を視聴するユーザーの間で「またあのプールが映っている」「どのメーカーも同じ場所を使っている」と話題になり、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)などの掲示板で「例のプール」という符丁が定着していきました。高級マンションの一室という密室感と、水面越しに演者を捉えられるアクリルガラスのフェンスという唯一無二の視覚的記号が、閲覧者の脳裏に強烈に焼き付いたのです。
この内輪のネットスラングを一般層へ一気に押し広げたのが、地上波テレビ番組でのハプニング的な登場です。過去にはNHKの健康情報番組『ためしてガッテン』や、日本テレビ系列の深夜バラエティ『月曜から夜ふかし』のロケ地として画面に登場した際、SNS上では「国営放送に例のプールが出た」「見覚えがありすぎる」とお祭り騒ぎのトレンド入りを果たしました。メディア側もそのパブリックイメージを逆手に取った演出を行うようになり、カルチャーとしての知名度は不動のものとなりました。
【徹底比較】気になるレンタル料金と予約方法|一般利用は可能なのか?
「自分たちも借りて中に入ってみたい」と考えるクリエイターやファンにとって、最も現実的なハードルとなるのが利用条件とコスト感です。結論から言えば、ピースタジオ 新宿が管理するこのスタジオは、利用規約を遵守し規定の料金を支払えば一般利用も可能です。法人の商用ロケだけでなく、同人誌のグラビア撮影、コスプレ撮影、自主制作映画の撮影チームなどにも門戸が開かれています。
予約方法は、運営元である株式会社ピースタジオの公式ウェブサイトに設置された専用フォーム、または電話での問い合わせによる事前予約制となっています。空き状況の確認からロケハンの日程調整、本予約、事前決済または請求処理という標準的な撮影スタジオの手順を踏む必要があります。予約時には撮影内容の事前審査があり、公序良俗に反する近隣迷惑行為や施設破損のリスクが高いと判断された場合は利用を断られるケースもあります。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| スチール撮影料金 | 1時間あたり約20,000円〜25,000円前後(税別) | 都内高級ハウススタジオ:1.5万〜3万円/h | プール設備維持費を含むペントハウスとしては極めて妥当な設定。 |
| ムービー撮影料金 | 1時間あたり約25,000円〜32,000円前後(税別) | 都内動画スタジオ:2.5万〜4万円/h | 天高6mの照明設計や音響環境を考慮すると商業制作にも十分耐えうる。 |
| 最低利用時間 | 基本4時間〜5時間以上からの受付 | 標準的なロケ施設:3時間〜5時間 | 最低利用枠があるため、個人の短時間利用でも総額10万円以上の予算確保が必須。 |
| 一般・個人利用の可否 | 規約承諾と事前決済により可能(商用・個人不問) | 法人限定のスタジオも多数存在 | 個人コスプレイヤーのシェア撮影や同人サークルでも規約通りなら歓迎される。 |

一般に知られていない盲点とネットの誤解|石坂浩二都市伝説の真相
このプール付きペントハウスを巡っては、インターネット創成期からある有名な都市伝説が囁かれていました。それが「かつて俳優の石坂浩二氏が自宅として住んでいた」という噂です。豪奢なプール付きマンションという非日常的な空間のイメージから、著名芸能人の豪邸跡地としてまことしやかに語り継がれていました。
しかし、この噂の真相は2016年のバラエティ番組出演時に石坂浩二氏本人の口から直接否定されています。石坂氏の証言によると、同氏は確かにこのビルの「下の階」に住んでいた時期があったものの、最上階のプール付きの部屋に住んでいたわけではありませんでした。では、一体誰の居室だったのかというと、日本映画界の巨匠である映画監督の市川崑氏がかつて実際に暮らしていた部屋だったという驚くべき事実が明かされたのです。
市川崑監督といえば、『犬神家の一族』をはじめとする金田一耕助シリーズや数々の名作を手掛けたレジェンドです。昭和から平成にかけて文化の発信地として機能していた空間が、後に撮影スタジオへと転換され、時代の巡り合わせで現代のネットミームへと変貌を遂げたという事実は、日本の映像文化の変遷を物語る上で極めて示唆に富んでいます。
もう一つの重大な誤解は、「話題のスポットだから誰でも外観を見学しに行ってよい」という勘違いです。ハナゾノルームが入居している建物は、一般の住人が暮らす分譲・賃貸マンションです。現地に押し寄せてエントランスを撮影したり、オートロックをすり抜けて共用部に侵入したりする行為は明確な不法侵入(住居侵入罪)に該当します。スタジオ側も利用者や近隣住民のプライバシー保護を徹底しており、営業妨害となるような行為には毅然とした対応を取っています。
【実態検証】コスプレ撮影や聖地巡礼でのリアルな評判と現場マナー
現在、ハナゾノルームを積極的に活用している層の一つが、アニメやゲームのファン、そしてコスプレ撮影を行うクリエイターたちです。水着キャラクターの再現や、ラグジュアリーな室内シチュエーションを撮影したい表現者にとって、天高のある自然光と温水プールを兼ね備えたスタジオは都内でも希少な存在です。
実際に利用したコスプレイヤーやカメラマンの一次情報・レポートを分析すると、以下のような現場ならではのリアルな評価が寄せられています。
「写真の抜け感が素晴らしく、水面に映る光の反射が綺麗。ただし、水回りのスタジオ特有の湿気があるため、機材の管理やメイク崩れには事前の対策が必要」「予約時のスタッフの対応は非常に事務的かつ丁寧で、プロの撮影現場としての秩序が保たれている」といった声が多く見られます。また、利用料金を複数人で頭割りする「シェア撮影会」の形式を取ることで、1人あたり数万円程度の出費に抑えて夢の空間を利用する工夫も広く行われています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
ネットの話題性だけでこのスタジオの利用を検討すると、コスト面や運用面で大きなギャップに直面します。利用に向いている人と、避けるべき人の境界線は極めて明確です。
【利用をおすすめできる人】 本格的な写真集やプロモーション映像、記念作品の制作など、明確な創作目的と絵コンテを持っているクリエイターです。最低利用時間(4〜5時間)と人件費・機材費を合わせた10万円〜20万円規模の予算をしっかりと捻出でき、ハウススタジオの利用規約や原状復帰のルールを熟知しているグループであれば、他では決して得られない最高峰の撮影体験が約束されます。
【利用に慎重になるべき人・避けるべき人】 単なる「聖地巡礼」や「友達同士の気軽な記念撮影」のノリで見学したいと考えている人です。ここは観光施設やアミューズメントパークではなく、プロ仕様の時間貸し撮影スタジオです。短時間の見学プランなどは存在せず、ふらりと訪れることは近隣住民や他の撮影者への多大な迷惑となります。ネタとして消費するだけであれば、ネット上の画像を眺めて楽しむ程度に留めておくのが賢明な大人の判断です。

【例のプール】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:個人でも借りられますか?一般人のコスプレ撮影はOK?
A1:はい、個人利用でも問題なく予約・利用が可能です。同人誌の撮影やコスプレ撮影、自主映画の制作などで多数の一般利用実績があります。ただし、利用規約の遵守、スタジオ側の事前審査、所定の身分証提示および料金の事前支払いが必須となります。
Q2:プールには実際に入って泳ぐことはできますか?水は温水ですか?
A2:プール内に入っての撮影は可能であり、水温を維持するための温水機能も備わっています。ただし、本格的な水泳競技や激しい水しぶきを上げる行為、飛び込みなどはスタジオの破損や周囲の電子機器水没の原因となるため禁止されています。あくまで「撮影のための入水」が基本です。
Q3:見学だけのために外観を見に行ったり聖地巡礼したりしても大丈夫ですか?
A3:外観観光やビル内への立ち入りは固く禁止されています。スタジオが入居している建物には一般の住民も生活しており、無関係な立ち入りやエントランス周辺でのたむろは警察への通報対象となります。また、スタジオ側も利用者のプライバシー保護の観点から、予約者以外の立ち入りや見学を一切認めていません。
Q4:スタジオの番号が「No.93」から「No.136」になっている理由は?
A4:運営会社である株式会社ピースタジオが所有・管理するスタジオ群の再編やポートフォリオ管理の都合によるものです。スタジオの物理的な場所や基本的な構造自体は変わっていませんが、現在の公式サイト上の正式な部屋番号は「No.136 Hanazono Room」に更新されています。
まとめ:日本が生んだ奇跡の空間と利用者が守るべきモラル
「例のプール」ことNo.136 Hanazono Roomは、昭和の名匠が暮らしたペントハウスという歴史的出自を持ち、平成の映像産業を通じて磨かれ、令和のネットカルチャーによって唯一無二の記号へと昇華した特異な空間です。ネット上のジョークとして語られがちな場所ですが、その実態は今なお第一線のプロフェッショナルたちに愛用される高水準な撮影スタジオに他なりません。
ネットミームとしてのユーモアを楽しみつつも、実在するプロのビジネス現場や地域住民の住環境に対するリスペクトを忘れないこと。もし実際にその青い水面を前にシャッターを切る機会を得たならば、ルールとマナーを徹底して尊守し、創作のための贅沢な時間を存分に活用してください。 (出典: 例のプール(Yahoo!ニュース))