PESとリップスライム脱退の真相!不仲といじめ疑惑の全貌と現在
2000年代の日本のポップ・ミュージックおよびヒップホップシーンを名実ともに牽引し、「熱帯夜」や「楽園ベイベー」など数々の金字塔を打ち立てた5人組ヒップホップグループ、RIP SLYME(リップスライム)。しかし、2010年代後半からグループの歩みは急激に暗転し、長年グループのメロディラインと独創的なリリックを支えてきた中心人物・PES(ペス)の離脱によって、決定的な分裂を迎えました。
グループの活動休止から長い沈黙を経て、突如としてSNS上で明かされた「脱退の事実」と「長年のいじめ・精神的苦痛」の告白は、当時多くのファンに深刻な動揺を与えました。現在に至るまで、彼らが歩んできた道のりにはどのような歪みが存在し、なぜ修復不可能な溝へと発展してしまったのでしょうか。本稿では、公開された一次証言、当時の客観的経緯、関係者の動向を総合的に照らし合わせ、不仲説の裏にあった力学とそれぞれの現在地を徹底的に読み解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:PESは2021年のSNS告白により、実際には2017年9月の時点でグループを脱退していたという衝撃の事実を公表した。
- 要点2:脱退の決定打はSUの不倫騒動そのもの以上に、グループ内で長年継続していた精神的負荷・いじめ疑惑を巡る人間関係の修復不能な断絶にあった。
- 要点3:現在はRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で再始動したRIP SLYMEと、ソロアーティストとして自立したPESが完全に別の道を歩んでおり、将来的な合流の可能性は極めて低い。
【脱退理由の真相】PESがRIP SLYMEを去った決定的な引き金
PESがリップスライムを脱退した理由について、世間では長らく「2017年4月に報じられたSUの不倫報道に伴う活動休止の余波」と受け止められていました。しかし、その認識は事態の半分しか捉えていません。決定的な引き金となったのは、不祥事の発生によってグループを維持するための精神的支柱と信頼関係が完全に崩壊したことにありました。
PES本人が後に明かしたところによると、脱退の時期はグループの公式サイトが閉鎖された2018年秋ではなく、不倫報道からわずか数カ月後の2017年9月でした。当時、グループ活動が立ち行かなくなる中で、メンバー間の話し合いや将来のビジョンを共有する場は機能不全に陥っていたとされます。PES自身は長年にわたりグループの楽曲制作やフック(サビ)のメロディメイキングを一手に引き受ける重責を担っていましたが、そのクリエイティブな貢献に見合う心理的安全性がグループ内に存在していなかったことが、最終的な離脱の主因となりました。
さらに異例だったのは、脱退の事実が事務所やグループから公式アナウンスされないまま、4年近くにわたって棚上げにされていた点です。ファンに対して真実を語ることも許されず、宙づりの状態を強いられたPESのフラストレーションは、臨界点へと達していきました。

ファンの間で波紋を呼んだ「SNS告白」の全貌といじめ疑惑の経緯
事態が公に爆発したのは、2021年10月のことでした。発端は、残されたメンバーであるRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人がインスタライブを行い、グループとしての活動再開を匂わせたことでした。この配信を受け、PESの公式SNS(Instagramおよび当時のTwitter)には「なぜ配信にいなかったのか」「RIP SLYMEに戻ってきてほしい」というファンのコメントが殺到しました。
これに対し、PESは自身のInstagramのコメント欄およびストーリーズにて、長年抑え込んできた真実を吐露しました。その内容は、グループの美談を根底から覆すものでした。
「2017年9月に足を洗いました」「何度も話そうと試みたが相手にされなかった」「知人を介して対話を求めても拒否された」という経緯に加え、ファンの胸を最も締め付けたのが、「精神的ないじめに耐えかねて逃げ出した」という趣旨の告白でした。具体的な暴力行為などの存在までは明言されていないものの、グループ内部においてPESが日常的に心理的孤立を強いられ、尊厳を傷つけられる環境にあったことが白日のもとに晒された瞬間でした。
この告白に対し、ネット上では「大人のグループでそんな陰湿な関係があったのか」「あんなにピースフルな音楽を作っていた裏で何があったのか」と、絶句する声と悲痛なリアクションが渦巻きました。長年愛されてきた「陽気で仲の良い幼馴染集団」というパブリックイメージは、この告白をもって決定的に解体されることとなりました。
【客観データ検証】5人時代から分裂・再始動までの体制と足跡
RIP SLYMEの全盛期から活動休止、そしてPES脱退後の動きを客観的に整理すると、グループの構造的変化が鮮明に浮かび上がります。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な音楽グループの相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 全盛期の体制と実績 | MC4名+1DJ(5人編成) アルバム初動100万枚突破、日本武道館公演など多数 | 日本のヒップホップとして歴代最高水準のセールス | メジャーシーンにJ-HIPHOPを定着させた功績は揺るぎない。 |
| PESの脱退実日と公表の空白 | 実脱退:2017年9月 公表:2021年10月(約4年1カ月のタイムラグ) | 通常は脱退から数週間〜数カ月以内に公式発表 | 4年以上の隠蔽・放置状態が当事者の不信感を決定的に悪化させた。 |
| 再始動の陣容 | RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名 (SU、PESは完全不参加) | 脱退メンバーを除いた残存メンバーによる再興 | PESが担っていたキャッチーなフックをゲストボーカル等で補填する構成に移行。 |
| PESの現在の活動基盤 | ソロ音源制作、他アーティストへの楽曲提供、アパレル(Optimystik等)展開 | インディペンデントなソロミュージシャンとしての活動 | 組織のしがらみから解放され、自身のペースで上質な音楽を追究している。 |

一般に知られていない盲点とネットの誤解
PESとリップスライムの対立を巡っては、ネットニュースやSNS上でいくつかの誤解が独り歩きしています。関係者の証言や当時の状況を精査すると、見過ごされがちな2つの盲点が浮かび上がります。
誤解①:「SUの個人的な不祥事がすべての元凶である」という短絡
メディアでは「SUの不倫報道がリップスライムを空中分解させた」と語られがちです。しかし、不祥事はあくまで「すでに限界を迎えていたグループの緊張関係を表面化させたトリガー」に過ぎません。PESの告白が示唆している通り、メンバー間のパワーバランスの偏りや、意見の不一致、軽視といった構造的病理は、事件の何年も前から内側に蓄積されていました。SUの離脱は、その歪んだ関係性を繕う余力を奪い去ったに過ぎないのです。
誤解②:「PESがグループを一方的に捨てた」という批判
脱退の事実を知った一部のファンからは「なぜグループを守ってくれなかったのか」という感情的な声も聞かれました。しかし、PES側は脱退後も何度も対話の機会を模索し、関係修復または正式なけじめの場を求めて動いていました。それらのアプローチを門前払いし、話し合いを拒絶していたのはむしろ残された運営・メンバー側であったことが、PES本人の証言から明らかになっています。逃げ出したのではなく、「これ以上ここに留まれば自己の精神が保てない」極限状態まで追い詰められていたというのが事実に即した見方です。
【実態検証】ファンの生の声とメンバー間の現在地
2022年春、RIP SLYMEはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で配信シングルをリリースし、大型野外フェスへの出演など本格的なリスタートを切りました。YouTubeチャンネルを開設し、精力的な露出を続ける彼らに対し、ファンの反応は大きく二分されています。
一方では、「あの名曲たちを生で聴ける場所を残してくれた」「3人でもリップスライムを名乗り続けてくれるのは嬉しい」と再始動を歓迎する声が存在します。しかしその一方で、SNSやファンコミュニティでは、以下のような複雑な感情が今も色濃く残っています。
「PESの流麗なフロウと高音のフックがないRIP SLYMEは、どうしても別物に見えてしまう」
「いじめ疑惑の経緯について残りのメンバーから一切の公式な説明や謝罪がないまま、楽しそうに活動している姿に違和感を拭えない」
対するPESは、自身のソロワークにおいてブレのない姿勢を保っています。2012年のソロデビュー曲「女神のKISS」に代表されるようなサーフミュージックやオーガニックなポップス感覚を活かし、インディペンデントな立場で楽曲を発表。自身のInstagramでは、音楽制作のプロセスや日常を穏やかに発信しており、グループ時代のプレッシャーから解き放たれた充実感を滲ませています。双方の現在地は完全に交わることのない平行線を描いています。

【プロの結論】クリエイティブ集団の共依存と「心理的バウンダリー」の崩壊
音楽ジャーナリズムおよび組織心理学の観点からこの分裂劇を総括すると、RIP SLYMEが直面した崩壊は、「幼馴染や仲間内から始まったクリエイティブ集団が直面する典型的なバウンダリー(心理的境界線)の機能不全」と位置づけることができます。
若年期にカルチャーの熱量だけで結成されたグループは、成功を収めて巨大な商業的利害関係が発生した後も、「仲間のノリ」で問題を処理しようとする傾向があります。そこでは明確な労働分配や精神的な配慮がおざなりになりやすく、「いじり」と「いじめ」の境界線が曖昧なまま固定化してしまいます。
特に、メロディや楽曲の核を作るクリエイター(この場合はPES)には計り知れないプレッシャーが集中します。しかしグループ内のヒエラルキーが「学生時代からの上下関係」や「体育会的な空気」のままであり続けた場合、最も繊細で貢献度の高いメンバーが精神的に摩耗し、孤立するのは構造的な必然です。
健全な組織において必要不可欠なのは、親密さの中にも互いの尊厳を守る「心理的バウンダリー(境界線)」の確立でした。この線引きを怠り、問題を先送りにし続けた結果が、4年間の沈黙と泥沼の告白という最悪の着地点を招いたと言えます。これは音楽業界に限らず、あらゆる友人同士のビジネスやスタートアップ企業が心に留めるべき、重い教訓と言えるでしょう。
【pes リップスライム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:PESがリップスライムを正式に脱退したのはいつですか?
A1:公に明らかになったのは2021年10月ですが、PES本人の証言によると、実際の脱退手続きおよび意志決定は2017年9月に行われていました。約4年間、公表されないまま放置されていたことになります。
Q2:PESが訴えたいじめ疑惑について、残りのメンバーから謝罪や反論はありましたか?
A2:RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYA側から、PESが主張したいじめの内容に対する直接的な反論や公式な謝罪声明は出されていません。PES自身が「相手にされなかった」と語っている通り、公式の場での対話は避けられたまま、3人体制での活動再開へと舵が切られました。
Q3:今後、PESを含めた5人のオリジナルメンバーで再結成する可能性はありますか?
A3:可能性は極めてゼロに近いと考えられます。PES自身がSNS上で「戻る気は毛頭ない」「関わりたくない」といった明確な拒絶の意志を示しており、人間関係の破綻の深さを鑑みても、修復のハードルは絶望的なまでに高いのが実情です。
まとめ:確執の果てに選んだそれぞれの道と未来
RIP SLYMEという巨大な看板の陰で起きていたPESの脱退劇は、単なるメンバーの不仲という言葉では片付けられない、組織の構造的疲弊と個人の尊厳を巡る切実な闘いでした。
2000年代の黄金期に彼らが残した楽曲の輝きが色褪せることはありません。しかし、ファンが愛したその音楽の裏側に、一人の表現者の限界を超えた苦悩が存在していたことは直視すべき事実です。現在、RIP SLYMEは3人のエンターテインメントとして新たなファン層を獲得し、PESは自己の表現空間を取り戻して誠実な音楽制作を続けています。かつての仲間が完全に別の道を歩み始めた今、私たちができるのは、美化された過去の幻想を押し付けることなく、それぞれの現在の選択を見守ることだけなのかもしれません。 (出典: pes リップスライム(Yahoo!ニュース))